若手職人から見た建築業界はどう映っているのか Zero社長が考える“現場の本音”
2025年12月18日建築業へ職人の社長が思うこと。
建築業界はここ数年、慢性的な人材不足に加え、技術継承の遅れ、現場の高齢化など、多くの課題を抱えている。
だが、一方で20代〜30代前半の若い職人たちは確実に増えており、現場では新しい価値観が浸透しつつある。

私自身、40代という立場から、多くの若手職人と関わる中で、「彼らには業界がどう見えているのか」をよく考える。
以下は、私自身が若手の声や態度、価値観から読み取った“リアルな感覚”である。
1. スキルアップより「環境」を重視している
かつての職人は、厳しい環境を前提として「技術さえ身につけば食っていける」という価値観で働いていた。
しかし、今の若手は違う。
彼らにとっては
・成長できる環境か
・理不尽な指導がないか
・安全が確保されているか
・過剰労働になっていないか
という“働く環境そのもの”が、職人としての誇りよりも優先される。
これは大人が「最近の若者は根性がない」と評価する話ではない。
単純に、価値観の基準が変化しただけであり、企業側が向き合うべき現実だと考えている。
2. 先輩職人の技術は尊敬しているが、継承方法に違和感がある
若手は年配職人の技術を軽視しているわけではない。むしろ尊敬すらしている。
しかし、彼らが感じているのは次のようなギャップだ。
「その技術、本当に見て覚えろしかないんですか?」
「効率を上げる方法もあるのに、なぜ昔のやり方にこだわるのか?」
つまり、
技術そのものには価値を感じているが、技術の伝え方や考え方に“古さ”を感じている。
このズレが解消されなければ、継承したくても継承できない構造が続く。
3. 建設業を“一生の仕事”として見ていない若手も増えている
理由は明確だ。
・収入が伸びるイメージが持てない
・キャリアの出口が見えにくい
・身体を痛めた時のセーフティネットが薄い
・IT業界など他産業と比べ選択肢が広い
昔に比べて“職人として生涯働くことが当たり前”という価値観は薄れている。
これは悲観するだけの話ではない。
企業側がキャリアの魅せ方を変えれば、若手の離脱は大幅に減ると私は確信している。
4. デジタル化・効率化を前提とした働き方を求めている
若手が「建設業ってアナログすぎないですか?」と感じるのは自然だ。
彼らは日常生活で
・スマホで完結する業務
・情報共有のスピード
・数字で判断する文化
に慣れている。
そのため、
・書面による報告
・口頭での伝達
・アナログな安全管理
への不信感を抱きやすい。
逆に言えば、ドローン点検・デジタル報告・ツール活用に前向きな人材は若手の方が圧倒的に多い。
業界全体が変わらないと若手は定着しないが、変われば一気に参入してくれる可能性もある。
5. 若手は「時間を奪われる仕事」に厳しい
たとえば…
・無駄な待ち時間
・段取りの不備
・非効率な現場ルール
・“やったことにする”ための形だけの作業
こうしたロスに敏感で、「なら他の業界でいい」と判断されてしまう。
建設業はもっと効率化できる余白が大きい。
そこを企業が改善できるかどうかが、若手定着の分岐点になる。
6. Zeroとしては“若手が働きたくなる業界づくり”に向き合うべきだと感じている
若手の本音を理解すると、業界が向かうべき方向がより明確になる。
・継承方法をアップデートする
・デジタル化を積極的に採用する
・職人を消耗品にしない
・キャリア設計や評価軸を明確にする
・働きがいと働きやすさを両立させる
若手の価値観は決してワガママではない。
単純に時代が変わり、働く基準が変わっただけだ。
この変化を無視すれば、職人不足はより深刻になる。
逆に、この変化を受け入れ、企業が適応すれば、建設業は“選ばれる業界”に戻れる。
Zeroとしては、そのための仕組みづくりを真剣に進めていきたい。
それが、今の建築業界に必要な視点であり、未来の建設業にとって不可欠な取り組みだと確信している。
株式会社Zero
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